2025年 年頭所感
令和7年新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
昨年も世界情勢に大きな変化した象徴的な1年でありました。依然として収束しないウクライナ危機、中東地域での紛争などの地政学的な問題、また世界各地で政権与党が議席を減らし敗北するなど政治的な情勢の不安定な年となり、今年は米国トランプ大統領の動向で変化のスピードや尺度が増していく激動の1年になることでしょう。また、昨年は観測史上最も暑い年でありました。地球温暖化が原因での異常気象はますます深刻になり、世界的な脱炭素の流れは加速することが予想されます。
弊社は、このような世情の変化に対応する為に「脱炭素経営」「資源循環」「健康経営」を中心にESG経営を取り入れて参りました。本年は、各々の施策強化を中心に以下の重点項目の実施を致します。
1.2024年重点施策課題・結果
実施施策 | 結果 | 備考 |
子会社の組織強化、グループ全体のシナジー創出 | 子会社内の組織再構築、ガバナンス整備 | 地理的な問題、物流拠点が必要 |
EVトラック導入 国産1台 海外製3台 | 納期に問題があり、国産1台になった | 用途が限定されるので拠点間の連携強化必至 |
健康経営 | 認証済み | ブライト500取得への体制 |
働きやすい職場認証 | ★★★認証済み | 全国認証44社中弊社2社認証 |
ESGスコアリング | E60点S23点G19点 | S,G分野が弱点 |
顧客と一体となったサプライチェーン再構築 | 住宅設備機器の設置・施工チーム編成 | 施工人員10名体制とするが輸送とのシナジー薄 |
顧客アセットの利用 | 2025年テスト実施予定 |
2.2024年総括
子会社であるスズエ電機に関しては取引関係の継承、雇用の維持、労働環境の大幅な改善や管理職補填を致しました。今後はグループ・シナジーを排出するためには近隣に物流拠点の設置が必要となった。輸送部門においては「物流2024年問題」対策として2年前からその対策協議を重ね、根本の問題解決には、従業員とその家族の生活を守ることを最優先であると結論に至り、各種規定の見直し、健康経営優良法人や働きやすい職場認証の取得、ESGスコアリング、DX機器の導入、顧客との協議等を致しました。各営業所厳格な時間管理が可能となったことから、従前の歩合制給与から一般的な時間制給与とし、社員の定着率向上、採用力の強化、特に異業種からの人材登用(普通免許対応車両導入)など「人が経営の一丁目一番地」に位置付けることで、持続可能な成長基盤の確立を目指しました。
3.2025年の目標について
本年は『For the future,Go to the next stage!』を旗印した5か年中期経営計画の最終年度となります。この5年の間で抜本的な見直しをしなくてはならない問題も多々あることから次の5か年計画(2026年度~2031年度)へ移行をする為、社会や従業員の生活基盤を守りながらあるべき姿の創造を続けていく所存です。慢性的な人材不足、少子高齢化、環境対策など1社単独では解決が困難な社会問題が山積されていますが、引き続き多く残されている状況下ではありますが以下目標を本年も設定し当社グループ一丸で持続可能な社会実現の為に貢献し続けて参ります。
1)グループ間のシナジー効果の創出(東海エリアに物流拠点設置)
2)脱炭素目標の再設定
3)EVトラックの継続的な増車
4)ESG経営の客観的な評価(EcoVadis評価等)
5)自社物流センターの設置と他社とのアライアンス強化
6)顧客一体型サプライチェーンの創造
本年もご支援・お力添えを宜しくお願い申し上げます。